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<天照大神は女神か?>

 天照大神は、一般的に女神とされています。
しかし、世界中のほとんどの国では、古代のヒッタイトを除き、太陽神は男神です。
また、日本の逸話でも、三輪の神は伊勢と同体、などという、男神を仄めかすようなものもあります。

img_1.jpg


 では、天照大神は本当に女神なのか?あるいは、男神なのか?

そんなことに思いを巡らしてみては如何でしょうか?

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天照大神は女神か?



----管理人コメント-----

テレビや歴史の本で、女性のイラストで登場する天照大神。当たり前のように、目をつぶってもイメージに出てくるのは女性が太陽を背負った絵。・・でも・・ちょっと待ってください。本当に女性ですか?

一方、歴史をかじった人から、「実は天照大神は男だ。持統天皇(女帝)の姿が反映され、女性だったということにされたんだ。」などと聞き、すごい事実を知ったかのように衝撃を受けたり。これも・・ちょっと待ってください。それは、なんの根拠で?単なる説のひとつでは?


本公開日は・・・皇祖神、天照大神を祀る内宮の『神嘗祭(かんなめさい)』です。

神嘗祭は神宮のお正月とも言われ、御装束・祭器具が一新される、神宮で最も重要な神事で、かつては祭日でした。
皇室の繁栄と国家の安泰、五穀の豊穣、国民の平安をお祈りしますが、「神嘗」は「神の饗(あえ:食べ物でもてなすこと)」が変化したとも言われるように、最も重要なのは五穀豊穣の感謝です。

この日、内玉垣には天皇陛下御親(おんみずか)ら刈り取られた根付の御初穂が掛けられ、全国から供された新米である懸税(かけちから)が並べられます。

 よく似た神事に、『新嘗祭(にいなめさい)』があります。戦後、GHQの占領政策=日本人の精神骨抜き政策によって「勤労感謝の日」とされてしまった11月23日で、本来は「新嘗祭」が正しいのです。
神嘗祭は「新穀を神に供える」のに対し、新嘗祭は天皇陛下御親ら「神を祀り、自らも共に食す」ことにより、五穀豊穣の感謝、皇室の繁栄と国家の安泰、国民の平安をお祈りする“神人共食の儀”なのです。


せっかくなので、神嘗祭の概要を紹介しましょう。


『伊勢参宮名所図会』神嘗祭.

神嘗祭は、10月15日から始まります。15日夕刻、奉仕する神職が適切かどうかを占う「御卜(みうら)の儀」が行われ、それに適った者のみが御奉仕できます。
 同じく15日午後10時より、外宮で由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)が行われます。これは、山海の幸と4種類の御神酒(おみき)を供える儀です。由貴というのは「この上なく尊い」という意味です。
 内宮に先立って外宮を執り行うことを「外宮先祭(げくうせんさい)」と言います。多くの神事では神饌を奉るので、食を司る豊受大神が祀られている外宮が先、とも言われていますが、御遷宮では内宮から開始され、遷御後の大御饌の時にはまだ外宮は遷御していませんから、どうやら、それだけの理由ではなさそうです。やはり、外宮こそがこの国の根源神だからではないでしょうか?

 さて、続いて翌16日の午前2時には外宮で由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)が行われ、内容的には由貴夕大御饌と同じです。
 16日の正午には、外宮に勅使(ちょくし)が参向して幣帛(へいはく)を奉る「奉幣(ほうへい)の儀」が行われます。勅使とは天皇陛下の直々のお使いで、幣帛とは五色の絹などの織物のことです。その後、午後6時に御神楽の儀が行われ、外宮の神嘗祭は終了です。

 内宮の神嘗祭は、16日の午後10時、由貴夕大御饌から始まり、あとはほぼ外宮と同様ですが、御正宮前の御贄調舎(みにえちょうしゃ)で生の鰒(あわび)を切って塩和えしたものもお供えするという点が異なります。また、17日に黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)の正装をお召しになった天皇陛下が神宮を御遥拝遊ばされるという点も異なります。

 17日の宮中では、正装の天皇陛下がまず宮中三殿の神嘉殿(しんかでん)南庇に着座され、内宮での勅使による奉幣に先立つ午前10時、神宮を御遥拝遊ばされます。次いで賢所(かしこどころ)へ移られ、内陣の御座につかれ、御拝の上、御親ら御告文(祝詞)を奏上されます。その際、内々陣に待する内掌典が金の鈴を振る約10分間、天皇陛下は正座のまま平伏遊ばされます。
 この御鈴を鳴らすのは、天皇陛下の御祈念が天照大神に嘉納されることを示すものと思われ、続く皇后陛下、皇太子殿下・同妃殿下の御拝の際には行われません。

 賢所の天皇陛下に依る祭典が終了すると、続いて十二単の皇后陛下、更に黄丹袍(おうにのほう)の正装をお召しになった皇太子殿下と十二単の皇太子妃が次々と御拝礼されます。
 その後、参列された成年皇族(男性はモーニングコート、女性はロングドレス)がお一方ずつ、三殿それぞれの正面階段下で拝礼され、続いて宮内庁の職員などが順次拝礼されます。
 このように、宮中に於いても、神嘗祭は大変重要な神事であるわけです。

 また、昨年、式年遷宮が斎行されましたが、20年に1回の大神嘗祭が式年遷宮なのです。それ故、御装束だけではなく、御神宝までもがすべて一新されたのです。

 昔は、その年の新米は新嘗祭が終わるまでは誰も食べないのが習慣でした。しかし昨今では、早い時期に新米を口にすることが、粋であるかのような風潮があります。本来は、新嘗祭が終わるまで新米を口にすることはよろしくありませんが、さすがに現代でそれを実践することはなかなか困難です。
 ならば、10月16日の朝までは我慢されたら如何でしょうか?10月15日に外宮で斎行される由貴夕大御饌を皮切りに、神宮では新米に切り替えられるからです。それに今でも、神宮の神職や伊勢の神領民は、神嘗祭が終わるまで新米を口にしないとされています。せめて、皇祖神・天照大神に五穀豊穣を感謝する心ぐらいは、忘れたくないものです。

 このような日に、天照大神に感謝すると同時に、天照大神に思いを馳せてみては如何でしょうか?
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